ダウングレード権
Microsoft 製品のオンプレミス製品は、数年ごとに新バージョンリリースしますよね。
しかし、前の年式を使いたい要望に対応するため【ダウングレード権】を行使できる製品も多数ございます。
そんな奥が深い ダウングレード権 を学んでみましょう。
Windows ・ Office ・ Server 製品を含めて完全攻略したガイドです。
そもそも、ダウングレード権って何？
ダウングレード権 は、ライセンスを購入してから
前の年式製品を使う権利の事です。
ストリートファイター 6 を買って
5 も出来るみたいな感じ？ 👊
そういうこと！
ゲームソフトは、そんなサービス無いんだけど
Microsoft 製品には権利が付いた物があるんだ。
そうなのか。
最新の物を使った方が良いのに。
ついてこれない奴も居る
一気に操作画面変わったりしますもん。
使い慣れた物が良いって需要も判ります🐾
新しくしたら「使ってたアプリが動かない」みたいに
互換性の問題もあるからさ
どうしても昔のバージョンじゃないと
ままならないって企業も多いよね
なるほど
新しけりゃ良いってもんでも無いんですね
最強の選択
何も考えなくて良い
ダウングレード界の最強カードがあります
えらい物騒だな
何か非合法な感じですか？
ボリュームライセンス契約と
CSP プログラム契約です
いわゆる MPN 加入企業から買う方法ですね？
どの部分が最強なんでしょうか？
当サイトでもお馴染み 製品条項 という
ライセンス規約のドキュメントがあるのは御存知？
Product Term のイニシャルで
PT 呼ばわりされてるアレです
製品条項の冒頭部分に記載されているのが
ダウングレード権利なのです
つまりは ボリュームライセンスと CSP で買える
オンプレミス製品の全てに適用されるワイルドカード
この製品は OK / この製品は NG とか気にせずに
ボリュームライセンスで買ったから OK
CSP でオンプレミス製品買ったから OK
これだけで完結しますか？
そういう事！
何を買ってもダウングレード権利付いてるよ！
確かに最強のカードですね🃏
ボリュームライセンス と CSP で買った
オンプレミス製品は全部ダウングレード出来る！
各製品のダウングレード権
オールマイティである ボリュームライセンスと CSP
以外の購入形態を含めて各製品ごとの権利を確認するよ
まず Microsoft 製品の基本になる
Windows OS から、お願いします
Windows OS
Windows OS 、市販のバラ売りライセンスは
ダウングレード一切できません！
古いバージョン使いたかったら
リリース当時のパッケージ探す必要がありますよと
ボリュームライセンスと CSP の Windows OS は
オールマイティ契約なのでダウングレード出来ます。
無敵の権利ですから！
天下無双⚔️
非常に難しいのが
プレインストールされた Windows OS です
パソコンを買った時点で入ってる
Windows ライセンスでございます
まず、一番大事な部分をお伝えします
Windows Home エディションに
ダウングレード権利ありません
おお、Home エディションはダメですか
Professional エディションは
ダウングレード出来るんで？
はい、その通り！
プレインストールの Professional エディションならダウングレード出来ますが
厳密なルールがあるので、注意しようね
どういったルールでしょう？
何か追加で買わないと駄目ですか？
そこまでガメつくないから大丈夫💰️
サポート期限内の OS バージョンまで
下げて OK ルールだよ
PDF ファイル名：【Useterms_OEM_Windows_11_Japanese】
よくわかりました
Windows 11 Pro の入ったパソコンを買って
10 Pro に下げて使える期限は 2025/10/14 です！
Office 製品
非常にシンプル！
市販 Office は全部ダウングレード出来ません！
オールマイティである
ボリュームライセンス製品と CSP だけが
ダウングレードを許可されます
最新版より古いバージョンの Office を使いたい場合
法人契約で Office LTSC を買いましょう。
Windows Server
毎度の事ながら、オールマイティである
ボリュームライセンスと CSP は ダウングレード OK
聞き飽きたと思いますが
念の為のリマインドっすわ
Windows Server は、市販のバラ売りとプレインストール両方で
共通のライセンス規約になってまして
ここは Windows OS と違いますから
気をつけましょう💦
市販のバラ売りとプレインストール Windows Server ダウングレード権利は
サポート期限内のバージョンまで可能
EULAID:July2024_DCST_JA-JP
プレインストールされた
Windows 11 Pro と同じですね💡
はい！ 正解 ◎
Windows Server 製品はどんな形で買っても
ダウングレード出来るけれども
法人契約じゃない限り、ダウングレード期限に注意です
かしこまりました 🐾
SQL Server
SQL Server は単純明快
購入経路に関わらず、ダウングレード OK です
PDF ファイル名：【SQLServer2022_SQLServer2022EnterpriseStandardWeb_Japanese】
オールマイティの
ボリュームライセンスと CSP は良いとして
市販製品でも、サポート期間の関係無しで OK です💡
Visual Studio
この製品も SQL Server 同様に
どの形態で購入してもダウングレードが可能
設計当時の環境を
再現したいって開発者多いですから
ライセンス条項が Visual Studio で孤立してますから
EULA を Web 検索する際には気を付けて下さい⚠
EULAID: VS_EntPro_2022_JPN.1041
なるほど、Visual Studio 関連製品で
総合 Web サイトが独立して展開されとります💡
まとめと注意点
バージョンを下げる権利を持っていても
インストールするための製品イメージとキーを
Microsoft が提供してくれるかは別問題です
サポート切れの製品なんかは
探しても見つからないですもん
Visual Studio 製品なら MSDN に加入する事で
サポートの切れた過去製品を取得出来たりするから
対処のしようもあるんだけども …
Windows Server 2008 を使いたいから
今から 2025 買ってダウングレードしたいとかは
物理的な部分で厳しいって事ですよね
そういう事！
ライセンス認証が実行できるかも微妙だから
サポート終了製品は基本的に諦めよう
特に市販製品を買った場合は
ダウングレード用のメディア付いて来ませんから
古い製品使うなら、法人契約しましょうよって事ですか？
そうなりやす
法人契約で購入したライセンスの過去バージョンは
365 管理センターや MPSA 契約者専用の管理サイトで見つかるかも
Microsoft 方針が「最新版に非ずは、人に非ず」 だし
ダウングレードするなら
サポート内の年式にしろよってメッセージかも
２バージョンよりも
古い製品が見つかるかは運否天賦やで 🛐
