Windows 11 LTSC 24H2 サポート期間に関連する項目を加筆修正しました。
フィードバックを下さった匿名の読者様に深く御礼申し上げます。
法人契約 Windows OS 解説
Windows OS はパソコンにプレインストールされたライセンス (OEM)・市販バラ売りライセンスがありますが、MPN 加入事業者から購入できる法人契約製品も存在します。
法人契約ライセンス特有ルールが存在していますので、項目ごとに学んでいきます。
法人向けライセンスはアップグレードのみ

最重要事項から注意喚起しておきます。
空っぽのパソコンに買えません

市販バラ売りとは根本的に異なりまして、
OS レスの端末に買って使おうとすると違反で監査部門からお叱り受けます。
製品条項の記載は、以下の通り⇓

あららら。
となると、何のために存在してるんでしょう?

法人向け Windows 名称がヒントになってるんだけど
【アップグレードライセンス】です

古いバージョンの Windows を
最新版にするって事かな?

正解💡
Windows 8.1 や Windows 10 などを
最新 OS に アップグレードするための物です!

8.1 が現役とか村役場かしら
永遠に 8.1 で良いでしょ☺️

そうなんだけど、Windows アップグレードライセンスの権利としては
古いバージョンから最新版に出来るって内容だからさ …

Windows 10 から 11 は Microsoft が無料で良いよって言ってますし、
アップグレードライセンスは需要が無いライセンスに見えますけども

昨今の流れを鑑みると存在価値が無いんだけど、
再イメージングするマスターイメージ用に買うのが大半だよ


はい。
CSP 契約で買うとクローニング出来ませんから、
ボリュームライセンス契約の特典ですね。
そんな事情もありつつ、法人向け Windows ライセンス
割り当てルールや注目ポイントを解説します
ライセンスルール

それでは パソコン に、どういった OS が入っていれば
法人向けの Windows ライセンスを購入して良いのか見てみましょう

全くわからないよ
何だこれ。

一番左の列が、パソコンに入っている OS
残りの列タイトルが、法人向け Windows を発注する際に契約する
ライセンスプログラムだよ

右から 3 列目に入っている
OPEN Value プログラムで Windows を買いたい。
持っているパソコンが Windows 11 Home だと
チェックが入っていないので買えませんって事で良いかな?

完璧💡
チェックマークなのに ✗ マークなのがポンコツですけれども
そういう事です

法人向け契約だと
Home から Pro にしたいって場合は対応出来ないね

そうなの!
かなり間違いやすい部分なんだけど、
Windows を Home から Pro にするって製品じゃないんだよね
法人契約の Windows ライセンスに
Home から Pro に上げる権利は無い

これは、多数の人がひっかかりそうだ。
ん? よく見ると Academic と Charity ってのは OK っぽいですね。

教育機関は依怙贔屓されてます
『うわぁ、入札で安かったから
学内パソコン Windows Home 買っちゃったー!』
こんなケースでも、台数分 Windows アップグレードライセンスを買うと
Home エディションから Pro エディションにすることが許されます

法人企業では適用できない
例外ルールだから、勘違いしないように!
Enterprise Edition 割当ルール

続きまして、完全法人向けの
Windows Enterprise ライセンス

Enterprise エディションは
市販では提供されていませんね

完全な法人オリジナルの OS エディションですが
割り当てルールは Windows Pro
アップグレードライセンスと同じです

つまり Home Edition のパソコンや
空っぽ OS レスパソコンに割当が不可ですよと🚫

とっても混乱しちゃう部分を御紹介!
Windows Enterprise ライセンスは、
Windows Pro から Enterprise に Edition を変更可能な製品です

Home から Pro にするために使えないですが
Pro を Enterprise にするライセンスってのは、確かに混乱しちゃいますね🧠

そうなのよ!これだけ覚えといて!
全ての法人向け Windows ライセンスは、
Pro が入ったパソコンに対して買える

わかったー🦴
Enterprise が 2 種類ある

さらに混乱しちゃう部分
Windows Enterprise は 2 種類あります。
・ Enterprise LTSC
・ Enterprise 一般提供チャネル

わお🐾
どこが違うんでしょうか?

LTSC は Windows 7 や 8.1 同様
リリースされた時点でサポート終了日が決まった製品です。

10 年サポートでしたよね
LTSC も、リリースから 10 年は
同じビルドのまま使える製品なんですか?

はい。 LTSC は、サポート 10 年でリリース開始されました。
工場や官公庁での需要が高く、常に同じ環境を求められる場合に適切な製品だね
しかしながら、LTSC が 21H2 のモデルから
5 年サポートに変更されています ので用心されたし🚒
Enterprise 一般提供チャネルは Windows 11 Home や Pro と同じく、
大きな機能更新が年に一度配信されるモデルです

2 種類の違いは、こうでしょうか?
LTSC = 新機能が追加出来ない代わりにサポートが長い
一般提供チャネル = 新機能を含んだ大型機能更新が毎年リリースされる

大正解 ◎
せっかくなので Windows 11 Edition ごとの更新チャネルと
サポート期間を確認してみましょう
Windows 11 更新とサポート期間

こちらのサイトを参照しました
⇓
Windows 11 Home と Pro

Windows の Home と Pro は、
機能更新プログラムのサポート期間が 2 年 です

サポート期間中チャネルに更新しないと、
サポート外になっちゃうんですね

はい、23 H2 を使ってる人は、
24 H2 リリースされた時点でのスキップこそ出来ますが
25 H2 リリース時には、23 H2 自体がサポート切れですから
24 H2 か 25 H2 に更新しないと駄目です

わかりました!
Windows 11 Home / Pro Edition 機能更新プログラムは
スキップ出来ても 1 つまで!
Windows 11 Enterprise 一般提供チャネル

Windows Enterprise 一般提供チャネルバージョンは、
機能更新プログラムのサポート期間が 3 年 です

Home / Pro よりも、
1 年長いね!

はい、それだけなので
考え方としては Home / Pro 同様です
機能更新が毎年リリースされて、
サポート期間は 3 年間

Windows 11 Enterprise 機能更新プログラムは
スキップ出来ても 2 つまで
Windows 11 LTSC

急に手抜きになるの
やめてくださいよ!

手抜きじゃないから★
Windows 11 の LTSC は 2025 年 4 月現在で
1 つしかリリースされてません!

すみません (._.)

LTSC の注意点は、必ず毎年リリースされないって事!
Windows XP・Vista・7 みたいに、数年間隔で不定期リリースされます

【重要】サポート期間は合計 10 年から、延長サポート無し 5 年に変更されました
リスト | 開始日 | メインストリームの 終了日 |
---|---|---|
Windows 11 Enterprise LTSC 2024 |
2024年 10月1日 |
2029年 10月9日 |

あれ?
こっちの 公式サイト だと
Enterprise LTSC も IoT Enterprise LTSC も 10 年っぽいですけどね。

これ、どうやら IoT Enterprise だけ みたいです。
読者さんが個別のライフサイクル見て! って、教えてくれました

読者さん
ありがとうございます💞
Windows 10 LTSC

おまけになりますが
Windows 10 LTSC も、見ておきましょう

LTSC 2021 (21H2) って
2027 年 1 月にサポート終了なんですか?

そうなのよ
理由は不明だけど、1809 より先にサポート終了です


是が非でも
Windows 11 にしてほしいんですねぇ
Windows Enterprise 注意点

最後になってしまいましたが
Windows Enterprise を購入する際に
チェックするべき項目を学ぶよ

よろしくお願いします
一般提供チャネル

Windows 11 Enterprise 一般提供チャネルは
ボリュームライセンスの契約オプションである
ソフトウェア アシュアランス が必要です

なんと!
ソフトウェア アシュアランス更新しないと、
使えなくなっちゃうんですか?

Windows Enterprise を利用する権利は残りますが、
契約満了時にリリースされている LTSC 、もしくは古い LTSC に入れ直します。

なるほど。
3 年のサポートがあるとは言っても、
新しい機能を使う更新前提で設計されているからか

なので、Windows Enterprise 購入時に
ソフトウェア アシュアランス 付きの購入をしないと
Windows 11 Enterprise 一般提供チャネルを使えません

うーん。
資本主義 💸
Windows Enterprise LTSC

LTSC は、ソフトウェア アシュアランス オプションが不要です。
そもそも ソフトウェア アシュアランスの提供が無い、
CSP プログラムで購入が出来ますよ

お手軽に導入できそうですね💡

設計上の注意点もございましてね …
LTSC は LTSC 以外の OS データを引き継げないです。
基本はクリーンインストール必須なのだ


ひっそり書くのやめてくれや