※本サイトは広告を含んでいます※

Windows Server コアライセンスのルール

Windows Server コアライセンス を学ぶ

全部説明すると、かなり長くなるんで端折ります!

とは言っても、製品条項の原文は最初に記載しておきます。

Microsoft Product Terms
製品条項2024/04時点 
ライセンス モデル コア/CAL サーバー ライセンス (コア単位) 
  1. お客様は、以下のように十分なサーバー ライセンスを取得している場合に限り、
    ライセンスを取得したサーバー上で本サーバー ソフトウェアを使用することができます。
  2. 必要なライセンスの数は、ライセンスを取得したサーバー上の物理コアの数になります。
    ただし、各物理プロセッサにつき最低 8 つのライセンスおよび各サーバーにつき最低 16 のライセンスが必要です。
  3. Datacenter Edition では、ライセンスを取得したサーバー上の任意の数の OSE で本サーバー ソフトウェアを使用することができます。
  4. Standard Edition:
    • Standard Edition では、ライセンスを取得したサーバー上の 2 つの OSE で本サーバー ソフトウェアを使用することができます。
    • 仮想 OSEのホストと管理のみを目的として物理 OSE が使用されている場合、Standard Edition では、(2 つの仮想 OSE に加えて) 
      ライセンスを取得したサーバー上の物理 OSE で本サーバー ソフトウェアの 1 つの実行インスタンスを使用することができます。
    • お客様は、ライセンスを取得したサーバーに、上記 2 に規定する数と同数の追加の Standard Edition ライセンスを割り当て、
      ライセンスを取得したサーバー上の 2 つの追加 OSE で本サーバー ソフトウェアを使用することができます。
  5. ライセンスと物理コアの総数が同じである場合に限り、
    お客様は 1 つのハードウェアのパーティションを再作成する場合はいつでもライセンスを再割り当てすることができます。
  6. 1 回限りの選択肢として、ユーザーごとまたはデバイスごとにベース CAL を割り当てる代わりに、
    いくつかのベース CAL を単一のサーバー (同時使用ユーザー数モード) 上のサーバー ソフトウェアの 1 つのインスタンス専用にして、 
    そのインスタンスに最大で同数のユーザーまたはデバイスが同時にアクセスできるようにすることができます。

 

条項の内容解説

この中で最も重要なのは、項目②

物理コア数のカウント なので、ハードウェアに乗っている CPU のスペックを確認💡
物理サーバー 1 台が、ゴミみたいな CPU スペックだとしても 16 コア分のライセンスを買う必要がありますよ!
 
そして CPU ごとに 8 コア未満 CPU だとしても、8 コアとみなしてカウントしやがれあそばせ ルール
 
この条件で購入ライセンスを算出するのが要件になっておりますが、一番簡単なのは

2 CPU 以下のハードウェアであれば、全体で 16 コアあるか確認するだけ

2 CPU のマシンで全体 16 コア以下という事であれば、必然的に 1 CPU 8 コア以下になるはずですからね。
その場合 1 CPU を 8 コアの物とみなして計上することになり、8 コア × 2 CPU で 16 コア分の購入をすれば OK
 
マイクロソフトが言いたい事を代弁しますと
 オンボロサーバーでも 16 コアは必ず買え  でやんす

簡単な図も用意したので チャートに合わせてカウント して下さいませ!
この計算方法で必要ライセンスが割り出せます。
 
仮想化しないで利用するなら、この算出した数量だけで 🆗 ⬇️


仮想マシン実行に必要な数量

まずは Standard と Datacenter で利用できる台数の図解から⬇️


Windows Server 購入が Data Center エディションで決まってるなら、
物理コア購入フローチャートで算出した 物理コア数分だけ買えば OK❗️ 

※ 製品条項 ③ の項目 : Datacenter Edition では、ライセンスを取得したサーバー上の任意の数の OSE で本サーバー ソフトウェアを使用することができます。

Windows Server Datacenter エディション は
物理コア数のライセンス手配すれば、無制限の仮想マシンを利用可能ですよ
 
ゆえに超高額 💸
 
そして Standard Edition は、前述チャートで確認した物理コア数を購入すると
最大 2 台 仮想マシンを実行できる権利がセットで付いてきます
( ⚠ 物理環境の Windows Server 利用方法によって変わる ⚠ )

※ 製品条項 ④ の項目 :
・Standard Edition では、ライセンスを取得したサーバー上 の 2 つの OSE で 本サーバーソフトウェアを使用することができます。
 
・仮想 OSEのホストと管理のみを目的として物理 OSE が使用されている場合、Standard Edition では、(2 つの仮想 OSE に加えて) ライセンスを取得したサーバー上の物理 OSE で本サーバー ソフトウェアの 1 つの実行インスタンスを使用することができます。

・お客様は、ライセンスを取得したサーバーに、上記 2 に規定する数と同数の追加の Standard Edition ライセンスを割り当て、ライセンスを取得したサーバー上の 2 つの 追加 OSE で本サーバー ソフトウェアを使用することができます。
 

 
8 コア CPU が 2 基乗っているサーバー筐体を持っている会社が
Windows Server 仮想マシン 4 台使いたい ストーリー⬇️

すみませーん
Windows Server 仮想マシンを使いたいんですけどー
 
うちの会社だと ライセンス何個 買えば良いですかー?

8 コアの CPU が 2 つ載った機械をお持ちですね
 
Windows Server Standard を 16 コア買ってもらうと
2 台 Windows Server 仮想マシンを実行して頂けますよ

実は 2 台じゃ足りないんです👀
 
部署が 4 つありまして、仮想マシン 4 つ構成したいんですよ
何とかなりませんかね?

4 台ですか、かしこまりました
 
Windows Server Standard 16 コアを買ってもらうと
仮想マシンは 2 台しか実行は出来ないのですが

追加で 16 コア増やしてもらうと
更に 2 台の仮想マシンを実行できる権利が提供されます
 

それでは、16 コアを買って仮想マシン 2 台が使えて
更に 16 コアを買えば、もう 2 台追加して 合計 4 台を使える?

ご賢察の通りです!クマ社長!
 
購入する数量は 16 + 16 で 32 コアの Standard 
仮想マシンの実行可能台数は 2 + 2 で 4 台です

ありがとう!
 
物理コア数 Windows Server Standard を増やせば
仮想マシン 2 台使える権利が上乗せされるんですね

はい、単純な掛け算だけで
お求め頂く 必要ライセンス数はカウントできます
 
必要数を記載した下の画像を今後の参考にして下さい

物理 Windows Server を Hyper-V を含む仮想マシン管理機能だけで使うか によって
必要ライセンス数量が異なってくる事に注意しましょう

・仮想 OSEのホストと管理のみを目的として物理 OSE が使用されている場合
Standard Edition では、(2 つの仮想 OSE に加えて) ライセンスを取得したサーバー上の物理 OSE で
本サーバー ソフトウェアの 1 つの実行インスタンスを使用することができます。

なんで気にするのかって言う事情は、上の文面を 40 回ぐらい読み返すべし!

VM Were 等 サードパーティ製品を仮想化基盤に使う場合は、気にしないで OK !!
サードパーティを仮想化基盤に使うならば、物理 OS を仮想化基盤だけに使うと読み替えて算出ください 

まとめますと 物理コア必要数 × 仮想マシン実行数に合わせた乗数
Windows Server 必要ライセンス数を算出できちゃいました🎊

今回 Datacenter ライセンス推奨に関して Standard ライセンス 7 セット購入をライン設定しておりますが、執筆当時の参考価格で判断した結果です

理由は「Datacenter が Standard の 7 倍価格だったから」

仮想マシンが多くなる構成の場合は、
販売店から提供される Datacenter と Standard 価格を比べて最終判断しましょう💰
   

仮想マシンごとの購入

ここ最近のアップデートになりますから、初耳の人が多い可能性がある特殊な購入方法
 
物理コア数 Windows Server を購入した際に提供される仮想マシン権利を使わずに
仮想マシン 1 台ごと 個別に Windows Server ライセンスを購入可能 です

製品条項 2024/04 時点  

サーバー ライセンス (コア単位) – 個別の仮想 OSE によるライセンスの取得
サブスクリプション ライセンスまたはアクティブなソフトウェア アシュアランス付きライセンスでのみ利用可能。 また、本モデルに基づいて本ソフトウェアにアクセスするために使用するすべての CAL は、サブスクリプション ライセンスとして取得するかアクティブなソフトウェア アシュアランスが必要です。

  1. お客様は、以下のように十分なサーバー ライセンスを取得している場合に限り、ライセンスを取得したサーバー上の 1 つの仮想 OSE で本サーバー ソフトウェアを使用することができます。
  2. 必要なライセンスの数は、仮想 OSE 内の仮想コアの数になります。ただし、各仮想 OSE につき最低 8 つのライセンスが必要です。
  3. お客様は、お客様のライセンスを同一サーバー ファーム内の任意のライセンスを取得したサーバーに必要に応じて何度でも再割り当てすることができます。 お客様はこれらのライセンスをあるサーバー ファームから別のサーバー ファームに再割り当てすることもできますが、短期間で再割り当てすることはできません (すなわち、最後の再割り当てから 90 日以内に再割り当てすることはできません)。

条項での最重要事項
 
ソフトウェア アシュアランス(SA)追加、もしくは サブスクリプションプラン として
Windows Server を購入することが条件です
 
・MPSA でライセンスのみ購入
・市販のパッケージ製品
・CSP を介して、永続ライセンス購入
・以前に SA 付きで購入し、更新しなかった場合
 
こういった購入ケースは、仮想マシンごとのライセンス割り当て利用は NG でやんすよ。
 

 購入する数量のルール 
・仮想マシンに割り当てる仮想コア(VCPU)数をカウント
・ただし 8 未満の場合、8 として計上する  

物理コアで購入するカウント方法と異なりまして、仮想コア数を計上して下さい。 
ハイパースレッディングを使った場合、スレッディングした後の 仮想コア って部分がキモ。
 
ライセンスカウント要点もう一つは、どんなに少ない仮想コアを割り当てる場合でも 8 仮想コアとして計上する必要があります 8️⃣
 
1 コア / 2 コア / 4 コア / 6 コア等、8 コアを下回るリソース割り当てで仮想マシンを使う場合であっても『 8 つ』と、みなしカウントしないと怒られちゃうルール(鬼畜)
 
このルールに準拠する意味も含めて、 8 コア以上のリソース割り当てをしないと勿体無い気がしますかねぇ💸
 
ルールをまとめると、こんな感じに⬇️

⚠ 注意点 ①
Windows Server 仮想コアごとの購入をする場合
ソフトウェアアシュアランス追加や、サブスクリプション購入が必要ですが
 
接続する CAL も ソフトウェアアシュアランス付き、
もしくはサブスクリプションで用意しないといけません!
 


Windows Server 本体に合わせて CAL もセットで買いましょう
⚠ 注意点 ②
仮想マシン 1 台ごとに購入して使う権利ですから
仮想マシンを載せる hyper-v 基盤の Windows Server は使えません
 
VM Were や Citrix 等、サードパーティの仮想化基盤向け購入オプションと言っても過言ではない

FAQ:hyper-v 仮想上に載せる Linux OS 等はどうカウントするの?

無視 !

Windows Server ライセンスなんだから、それ以外の OS なんざ気にしなくて良いのぜ!

Windows クライアント OS を載せる場合は VDA が必要だったり
Linux でも Red Hat 等の場合は有償契約が必要だもんで

気にしなくて良いは、言い過ぎました …


Windows Server 以外を載せるなら、OS に則ったライセンスを別で用意すべし

一番やらかしちゃったパターン
 
「 Windows Server Datacenter 買ったから、仮想マシンは使い放題だよな 」
『 Windows 11 と 10 を沢山インストールして、仮想デスクトップ環境として使ったろ 』
 
Windows Server OS を 無制限に使える権利しか無いので、それ以外の OS は別の話ですよね!