Azure 東日本リソース不足
実際の所、Azure 東日本リージョンのリソース不足が大ピンチじゃないでしょうか。
顧客からの需要が高まったのか微妙ですが、かなりのサービスでデプロイエラーの情報が上がってきています。
「西日本リージョンは問題無くデプロイ出来るのに、東日本で同じ構成を組むとエラーが起こります。」
こんなエンドユーザーの叫びが報告されていましたから、実際に新規リソースを東日本リージョンで作ってみようと思います。
どうやら、2024/11 現在で一番厳しいのは 仮想マシン D シリーズの v5 世代らしいですね。
いずれ v6 世代もリソース不足でピンチになるのかもしれませんが、現在 Ds v5 などで仮想マシンを作成しようとすると速攻でエラー出るみたいです。
今回は仮想マシンで検証しようかと思いましたが、ここ最近で最もエラー報告が記録されている App Service プランでリソース不足の状況を検証していくでやんすよ🐺
App Service プランを作成する
早速やっていきたいと思いますが
まず西日本リージョンで問題が無いことを確認しておきます
西日本リージョンでは 2024/11 現在でリソース不足は無さそうでした。
今回は App Service プランですが問題無くデプロイ出来るかと思います。
続きまして今回の主役「東日本リージョン」
同じ手順で App Service プランをデプロイすると …
はい! この通りエラー表示が出ました。
詳細なエラーメッセージ内容が画面右側の枠にあったので、そちらも紹介致します。
つまりは、クォータ制限に引っかかっているのでデプロイ出来ませんって事ですかね。
別リージョンを使えよって内容も垣間見えます。
とは言っても、流石に使えるリソースクォータが 0 はヒドい!
拡張を要求して使えるようにしてもらいましょう。
クォータ拡張をリクエスト
さあ、東日本リージョンの App Service クォータを拡張します。
① Azure ポータルから新規リクエストを作成するんですけれども、サポート入力枠に Quotas やら クォータって書くと拡張申請専用のリクエストが選択しやすいです
② そしてサポートリクエストの作成ボタンをクリックするとフォーム記載の画面に推移します。
ここも「問題の種類」で、クォータが選ばれているかを再チェックしておきました。
③ クォータの自由入力枠で【 App 】と入力すると、サジェストサーチで Web App が見つかりました。
こちらを選択して進めていきます
④ 要求の詳細項目で『詳細を入力』を選択してクリックします。
⑤ 詳細入力画面ではリージョン・App Service プラン SKU をプルダウン選択
要求数は自由入力にて提出可能です
⑥ 要求するクォータ数は App Service プランのインスタンス数ではなく、
トータル V コアで入力するとの記載ですね。スキップ出来ませんから必ず入力が必要です。
⑦ 今回 App Service プラン B3 を作りたいなと思ったので、4 コア分のリソース要求をします。
なので 4 を入力して進めていきます。
⑧ サポート希望言語や、返信方法を選択して最終確認画面まで来ました。
東日本リージョン・ベーシックプラン・4 コア希望 になってますね 👀
⑨「作成」を押すと送信完了です。ポップアップで完了通知も出ます。
⑩ そして今回一番の驚愕ポイント、リクエスト送信から 2 分程度で 強制クローズ されました。
⑪ リクエスト送信から 2 分後に送られてきた Microsoft のメッセージがコチラ
英語なので上手くニュアンスを捉えられませんが、リクエスト送信はクォータ拡張の項目ではなくテクニカル案件として送信する必要があるってのが 1 点。
もう一つは、かなり強烈なメッセージ
「お得意様なら開放しても良い」
リクエスト申請してクォータ拡張してくれたなら、あなたはマイクロソフトに選ばれたカスタマー🏆️
申請を却下された時は … 別リージョンでデプロイするか、Azure ではないクラウドサービスで対応しましょうか。
Google Cloud Platform や Amazon Web Service みたいなライバル企業に乗り換えて、ここぞとばかりに鬱憤を晴らしても良いでしょう。
今回は App Service プランで確認しましたけど、仮想マシン系統は更に深刻な状況かもしれません。
東日本リージョンで仮想マシンやWeb サイトを構築したいユーザーは、Azure 以外のクラウドサービスも視野に入れておくのが良いんじゃないですかねぇ。
西日本や海外リージョンでも問題無いよ!って ユーザーは、東日本リージョンを回避してデプロイするだけで問題無く対応出来そうでやんす😊( 2024/11 時点では )
こういった CPU ベースのサービスは 仮想マシン ( Azure Virtual desktop 含む) や App Service がありますが、Machine Learning や Dev Box も CPU コア数ベースで提供されてますから、恐らく東日本リージョンではエラー食らう可能性が高いかなと思ってます。