Word や Excel を AWS 環境で使うルール
AWS クラウド環境で、Office アプリケーションを利用するためのルールを御紹介致します。
ルール自体も複雑かつ Microsoft がライバル企業に対して、ハンデを抱えさせている内容も丸出しの内容です。
① Amazon Workspace
2025 年 4 月現在では大きく 2 つ
・対応している Microsoft 365 プランを契約し、Office アプリケーションを持ち込む
・Office バンドルの環境をデプロイして、Amazonに月次契約で Office 料金を支払う
それぞれ確認していきます。
自前 365 契約の持ち込み
複数存在する Amazon Web Service の Iaas プランの中、
Amazon Workspace では、消費者側で 365 Office アプリケーションを持ち込んで利用できます。
製品条項では、専用セクションが用意されました。
製品別 Office アプリケーションのセクションを見ても、載ってないのが F**k ですね。
それでは早速、製品条項の内容を見ていきましょう
適切なプラン
書き方が回りくどいので、簡素にまとめました。
・大企業向けプランは、Microsoft 365 E3/E5 のみ
・教育機関プランは、Microsoft 365 A3/A5 のみ
・ニッチ製品、Visio Online は プラン 2 が可能、Project は プラン 3/5 が可能
・Teams アプリ OK(有償契約がある場合のみ)
・PowerAutomate アプリ OK(有償契約がある場合のみ)
・M365 Copilot アプリ OK(有償契約がある場合のみ)
逆に言えば、それ以外のプランでは対応出来ません。
うっかり Office 365 E3 / E5 ユーザーや M365 App Enterprise単体プランユーザーが持ち込んじゃうと、
違反で重加算食らうかもしれないよ🚨

【 設計上の補足 】
Amazon Workspace マシンの OS が 「疑似 Windows」 の場合は、
共有コンピュータライセンス認証 が必要かもしれません
Amazon Workspace の Windows マシンは、
Windows Server OS を Windows っぽく見せている物があるようです
Windows Server OS でリモートデスクトップサービスを使う場合、
共有コンピュータライセンス認証が必須です

買い切り Office に関して
2025/04 現在、利用者側で買い切り型 Office ライセンスを契約して、
Amazon Workspace 環境に持ち込む事は一切出来ません。
ボリュームライセンスで ソフトウェア アシュアランス オプションを付けても駄目です。
ハードウェア完全占有型の Amazon 環境に持ち込み可能です
Amazon 提供の物を使う
Amazonで提供している、月次契約プラン Office アプリケーションを使うことも出来ます。
消費者から見ると、すべての契約を Amazon に統一することが可能。
Office ボリュームライセンスで提供されている Office LTSC みたいでした

② Amazon EC2
こちらも Amazon を代表する仮想マシンサービスですけれども、
AmazonWorkspace とは異なり、製品条項に専用のセクション記載がございません。
Google や Alibaba と同様に、リステッドプロバイダー全てに適用されるルールが採用されます。
(つまるところ、いかなる持ち込みも不可能)
365 アプリケーション持ち込み
一切合切、出来ません。
Amazon Workspace では利用できる M365 E3 や Business Premium も Amazon EC2 では使えません。
特記事項もありませんから、駄目なものは駄目🚫
買い切り Office 持ち込み
こちらも 2019 年 9 月以前に購入しているボリュームライセンス Office のみが可能。
なおかつ Amazon のハードウェア完全占有契約も必須です。
記事執筆 2025 年時点で、新規に持ち込む手段は生憎ながらありません。
Amazon 月極 Office
結局これしか方法が無いので、Amazon EC2 で Office アプリケーションを利用したい場合は、
Amazon からアプリケーションバンドルを契約しましょう。
まとめ

Amazon Web Service でも、Workspace を使うのか EC2 で使うのかで異なります。
それぞれのルールは複雑で 2019 年に変更も大きく入りましたが、最新の情報を常に確認しましょう