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難しくても分かる Office リモートデスクトップ運用

Office を画面転送で使う

今回は Excel や Word が代表的な Office アプリを
リモートで使うライセンスルールを勉強していきます

いわゆる仮想デスクトップってやつですか?
テレワークの普及で流行ってますから

そうなんだよ、昔からソリューションあったけど

コロナ禍で普及が進んだってのもあるね

今回の記事タイトルに「難しくても分かる」って書いてますけど
そんなに難しいルールなんです?

非常に覚えにくいルールが根本にあります
 
Windows Server に Office を載せてマルチセッションで利用する RDS と、Windows 11 などのクライアント OS で少し変わりそうな部分もあったよ

そうか💡 リモート利用には、乗せる OS が Server か
クライアント OS かって違いがあるもんね

そうなんです。
 
OS 自体をリモート利用するライセンスも一緒に復習しますよ!

よろしく
お願いします

 

大まかなルール

これが難しいんだけども、インストールする数じゃなく
リモートデスクトップ接続元の数量で買います

上の図だと、3ライセンスが必要です
 
サーバーに1つだから1ライセンス買えば良い。
こんな感覚は捨てましょう(違反です)

 

市販リテール製品は禁止

Office 個人向けのリテール製品は
リモート用途で使えません(許諾的に)

(v)本ソフトウェアをサーバー ソフトウェアとして使用すること、またはデバイスをサーバーとして動作させること。本ソフトウェアを商用ホスティング サービスを提供するために使用すること。以下の第 2 条 (d) (v) 項で許可されている場合を除き、ネットワークを経由した 2 人以上のユーザーによる同時使用のために本ソフトウェアを利用可能にすること。本ソフトウェアをリモート アクセスのためにサーバーにインストールすること、またはネットワーク経由で使用すること。リモート使用のユーザーのみのために本ソフトウェアをデバイスにインストールすること。

がっつり書かれてるわぁ …

やろうと思えばインストール出来るんですか?

Windows Server は RDS を有効化する前 なら出来るかもね。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/office/troubleshoot/office-suite-issues/click-to-run-office-on-terminal-server
 
仮想環境 クライアント OS には、
普通に入るよ。 
でも ダメ🙅

違反してたら 
いきなり監査で是正追徴とか来ますもん
 
市販 Office では RDS も
仮想デスクトップ もダメ絶対

 

買い切り LTSC

リモート利用が許可されている製品で
買い切りモデルは Office Standard と Professional Plus です!
 
いわゆる LTSC の Office なら OK と覚えましょう

CSP や ボリュームライセンスで提供される
法人向けの製品ですね
 
Excel しか使わない会社はバラ売りでも良いんです?

はい大丈夫◎
 
Excel 2024 LTSC や Word 2024 LTSC など、
Office バラ売り製品にも LTSC が記載されていれば良し

 

法人向けは全部 LTSC って付けましたから、
とっても分かりやすいです

⇧前触れ無しに見てもらいましたが
Office LTSC の 製品条項 利用許諾です
 
まずは  黄色  の枠で囲った、許諾 ① にフォーカスしてみましょう

端末 & 任意のサーバーって書いてますけど、
パソコンとリモート用のサーバー両方に入れられますか?

どうぞどうぞ!
 
ただしリモートデスクトップで使う場合は、
接続元にライセンス買ってねルールが ⑤ の  赤枠  文章です

なんか、デジャブ感じます
VDA のルール に似てますよね?

冴えてるね! 同じカウント方法です!
 

Office の リモート利用は、編集画面をモニターに映しながら
キーボードやマウス操作する端末に対して用意しましょうルールだよ。

インストールする環境じゃなく
操作端末に LTSC ライセンス買いましょう!

 

365 アプリケーション

リモートデスクトップが許可されている Office で、365 製品は App Enterprise と Business Premiumです。
 
ニッチな 365 単体製品だと Visio plan 2 や Project Online Plan 3 で提供されるデスクトップアプリも、リモートデスクトップ環境で使えます。
 
コレ以外のプランでは、共有コンピュータライセンス認証 という機能に対応していないので使えない事になります。

365 Business Premium だけ?
 
Business Standard や App Business 単体も
Office アプリケーションが使えませんかね?

Business Standard や App Business のプランでも Office は使えるんだけど【共有コンピュータライセンス認証】が使えないと、Windows Server にインストール出来ないからダメって事なんだよね
 
ただし、この話は Windows Server に乗せて RDS で使う場合の話だよ
 
Windows クライアント OS の場合は、共有コンピュータライセンス認証を設定しなくてもインストール可能です。

 

これが冒頭で言っていた OS で少し違う部分ですね💡
 
Windows Server の RDS 利用と、Windows クライアント仮想デスクトップでは
365 アプリケーションで対応できるプランが異なるって事ですか

そうなんです。
 
前置きが長くなりましたが、365 アプリケーション許諾も製品条項で確認していきましょう。

まず  黄色  の部分に注目。
 
これは 365 Office アプリケーション全製品に許諾されている権利なので、ローカル利用もリモート利用もしてもらえますって事ですね。

はい、5 OS 環境まで同時に
ローカルとリモート含めて利用できます

続いて  青色  の部分の内容
 
日本語翻訳がチョット残念ですが、交代制コールセンターなどで使う共有端末、
社内 Windows Server 、Azure 仮想マシン Windows Server は、共有コンピュータライセンス認証で運用して良いよ。

Windows Server で RDS するなら
共有コンピュータライセンス認証は必須ですから!

文章の後半は 365 App Business でも共有コンピュータライセンス認証は使えるけど、Business Premium プランじゃないとダメなんだよって記載です

 

確かに製品条項は、残念翻訳な記述でした🌀

英語に自信ニキは 言語を英語 にして読んで下さい

365 製品は、ユーザーライセンス になります。
買い切り LTSC と異なり、接続元の人数でカウントしましょう。

 

一連のまとめ

OS 部分のライセンスも含めて
まとめてみたよ⇩

Windows Server OS は、365 App Business と Business Standard で
対応出来ないってのが注意点ですね💡

はい! その通り!
 
共有コンピュータライセンス認証を使わないと、
RDS サーバーに Office が入らないって理由です

Windows Server と Windows クライアント
仮想デスクトップって大きく違うものなんですか?

運用方法にもよるけど、Windows Server OS で RDS をする場合
1 台の OS を複数人で使うマルチセッションが基本だよ
 
画像は 2 人だけしか居ないけど、こういう事⇩

なるほど💡
 
OS : Windows Server CAL と RDS CAL 
Office :  LTSC か 365 App Enterprise か Business Premium ですね

 

続きまして、Windows クライアント OS 仮想デスクトップは
ユーザーごとに個別環境を用意するよ⇩

クライアント OS は 接続先が個別なんですね💡
 
OS : Windows ソフトウェア アシュアランス か VDA が必要
Office :  LTSC か 365 App Enterprise・App Business で使える
 
この場合 365 なら Business Standard や App Business の単体でも 🆗 と

 迷ったら App Enterprise か LTSC 買っとけば、絶対大丈夫!

わかりました!