製品条項 2025 年 2 月 更新内容
今回の更新は 4 点です
https://www.microsoft.com/licensing/terms/product/changes/all
① プライバシーとセキュリティの条件
EU データ境界に、Azure Managed Applications / Azure Resource Manager / Cloud PC の製品が追記されました。
いわゆる GDPR 関連の保護規則です。
EU 個人情報データは EU 地域で管理するみたいな内容だと思いますが、
現地の法律に疎いので各々で御確認頂けますと幸いです。
② Microsoft 365
・まずは Defender Business での管理台数が、「 5 台です」と明示されました。
・続きまして学生使用特典アドオンプランから、Information protection And DLP が消えました。
そもそも学生は教育機関側からファイルを受領する側だと思いますし、権限設定をするライセンスは不要かと思います。
しかしながら Information protection And DLP 消滅に関連する情報が全く上がっていないので、何の為に必要だったのか、何故今回消えたのか？ そういった情報ソースが出てこないのが謎です。
③ Azure Communication Service
録音や文字起こしの開始に対して、YES を明確に回答してもらわないとダメって内容ですね。
❌️「録音を開始します」
🆗 「これから録音しますが良いですか？」 「はい」
ここまでやらないとダメなんです！
2025 年 2 月現在では、日本国内において秘密録音そのものは犯罪行為とされていません。
会話内容を公開したりするとプライバシー侵害や名誉毀損に該当する可能性が高いという部分はありますが、秘密録音行為そのもの自体は裁判所など特殊環境下ではない限り合法とみなされているのが現状です。
ただし日本国内で合法だとしても、グローバルサービスを展開する米国企業のマイクロソフトさんは考えないといけません。
米国の殆どの州法で、公務員などの緊急サービスを除き秘密録音は禁止されている行為になっているようでした。
イギリス、EU 地域 、カナダ、アイルランド、ドイツ 等、お互いの録音合意が無い場合に通話録音は犯罪とする国が多く存在します。
そういった事情を鑑みての、製品条項の追記かなと思いますね。
ホストするリージョンがどこであろうと Azure を契約するユーザーは世界中からアクセス利用できるクラウドサービスを提供するベンダーになれますから、自国内の法律だけ対応していれば良いというものでもありません。
④ 音声サービス
SMS 関連ですけれども、恐らくアメリカとカナダだけの話です。
ロードマップの内容を見る限りで SMS を Teams からダイレクト送信できるイメージで、利用国が米国とカナダに制限されているようでした。
よって、それ以外の地域ユーザーは関係無し！
Microsoft Teams: SMS for Microsoft Teams Calling Plans
Rollout Start: February 2025
Enabling the ability to send and receive SMS messages directly from the Teams app on desktop or mobile, making it easy to connect with users outside of your organization who are not using Teams. This feature will be available for Microsoft Teams Calling Plan users in the United States and Canada.
- Feature ID: 470999
- Added to roadmap: 12/6/2024
- Last modified: 12/6/2024
- Product(s): Microsoft Teams
- Cloud instance(s): Worldwide (Standard Multi-Tenant)
- Platform(s): Desktop, iOS, Mac, Android
- Release phase(s): General Availability
今回の更新内容は以上です。
また来月もよろしくお願い致します！
