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ライセンス違反にならない為の、正しい再イメージング

OS を 一斉展開したい

ネットカフェから大企業まで、どんな環境においても
一定の需要を持つのが 【再イメージング】

OS を複数のマシンに一斉展開する権利は、何を購入すれば利用できるのか?
ルールと共に解説します

そもそも再イメージングとは?

もともとインストールされている OS 製品を
ボリュームライセンス契約で取得した、同一製品で入れ直す作業

なぜ再イメージングが必要なのか?

通常 Windows パソコンを購入すると、企業が必要としないアプリケーションが邪魔だったり
不要なリカバリー領域がデフォルトであってストレージが狭くなってたりします

そんな不要な物は全部消して、自分の会社で使う機能だけを載せたマスターイメージを作って
全社員で利用すれば良いよね! ってのが、みんな欲しがる理由

部署ごとにパソコンメーカーが違って、初期アプリケーションがバラバラだったとしても
マスターイメージで入れ直してしまえば関係なし!

会社利用に特化したマスターイメージを作成してから
OEM 端末の OS を上書きする事で、端末が数千台あったとしても同じ設定で展開できるロジック

なぜボリュームライセンス契約が必要になるのか? 

再イメージングが許可されていない契約で取得した OS イメージを
他の端末に展開できない 許諾ルールがあるのです

展開元になる OS マスターイメージは
ボリュームライセンス契約を締結することで取得可能な製品ファイルから作成

製品イメージ .iso ファイルに、再イメージング権利があるのではなく
ボリュームライセンス契約を結んだ企業に対して再イメージング権利が付与されます

物に付随する権利じゃなく、契約として権利を受け取るってのが要点

なので、再イメージングしても良いよって権利は 製品条項 ドキュメントに書いてません!
ボリュームライセンス契約によって提供されるから、契約書に書いてます

チョット昔の Open Value 契約書サンプルがあったので、念の為に紹介
再イメージングは、契約に基づくんですよ!

CSP で Windows を買った場合は?

「昔は CSP にはイメージング権利があった」やら、「最近イメージング権利が無くなった」みたいな話をしている人をちょくちょく見かけますが …

CSP オンプレミスライセンス販売が始まってから、
一度も再イメージング権利なんか提供してないですからね

【 Microsoft クラウド契約 PDF 】みたいな単語で検索すると、[CSP] 契約書が何故かヒットすると思います。

気が済むまで何十回でも隅々まで見て下さい👀
再イメージング権に関する項目は見つからないでやんすよ🐺

誰かが勝手に解釈を捻じ曲げて、[CSP] で再イメージング大丈夫だよとかデマを広めたのが悪いんです。
契約書に書いてないから出来ません

どれだけ購入すれば良いのか

契約書に再イメージングと書いてあるボリュームライセンス契約を締結するだけで規約文面上は良いんですが …
 
Open Value は Windows OS を 1 つ発注しないと、.iso イメージと認証キーが取得できないらしいです。
そのため 1 つ Windows ライセンスを発注することが利用条件になっているとの事。
 
Enterprise Agreement や MPSA を締結している企業は、Windows OS のライセンスを購入しなくても イメージとキーが取得出来ますから、Windows OS の購入がゼロでも再イメージング可能です。
 
365 管理センター (VLSC) や、Business Center からイメージのダウンロードとキーを確認して展開出来ます。
 
契約プログラムごとの、再イメージング利用に必要な条件です⇩
 

再イメージング展開ルール

  1. 展開元と展開先の同一製品が
    バージョン・言語 ・ エディション 全て等しいものである
  2. Windows Server は 製造メーカーに許可を貰えば
    マスターイメージを OEM 製品イメージで展開できるらしい
  3. ライセンス認証は、展開をしたイメージと一対になったプロダクトキーで認証する 

以上 3 点が特に重要な部分

特に ① の項目を取り違えると ライセンス違反 になるので注意。

それでは 注意事項

まず ① の項目について、
例で言うと OEM Windows 11 Home に対して Windows 11 Pro を再イメージング展開しちゃ駄目でやんすよ
 

ボリュームライセンスで取得した Windows OS イメージを展開したとしても Windows 製品を利用する権利(ライセンス許諾)は、予め付いてきた OEM ライセンスが適用されます。

OEM 製品購入したライセンスが Windows 11 Home である以上は、Professional を実行するとライセンス違反でございますね。

そして 言語 にも注目。

日本語 OS で購入している OEM 端末に 英語版 OS マスターイメージを使って入れ替える事も許諾違反になりますから、この部分にも注意をしておきましょう。

今は Windows 表示ランゲージ変更機能で対応できると思いますんで、そちらで対処できるようでしたら対処ください。

続いて ② の項目に関して

Windows 11 Pro など クライアント OS は、OEM メーカーが付けるイメージ(リカバリメディア)を使って別の端末に展開する事を許諾で認めていません。
 
NG 理由は再イメージング権利が許諾されていないからですが、同じメーカー・同一機種であればイメージカスタムしない事を条件としてリカバリメディアを社内で共有しても大丈夫でしょうね(リカバリ用)

しかし Windows Server OS は、OEM 製造メーカーが良しと言えば 展開可能 らしいです。
※ 許可取りは各メーカーさんに相談ください。
(ライセンス認証は モチロン OEM キーを使いますが、認証回数ロックの際には電話認証になるかもです)

最後に ③ の項目の注意事項

イメージを展開後にライセンス認証を行う場合、どのプロダクトキーを入力するのかという疑問
「 入力するプロダクトキーは、展開イメージと一対のキー!」 

ボリュームライセンス Windows OS イメージを展開元マスターにして OEM 端末に再イメージング展開する場合、ライセンス認証をする ボリュームライセンスキーが必要になります

端末に付いてきた OEM キーを確認する必要は無し!

ボリュームライセンス Windows で OS を入れ直したから、ボリュームライセンス用の専用プロダクトキーを入力するわけです!

仮に 200 台 の OEM 端末に対してボリュームライセンスのマスターから、再イメージング展開を試みた場合
200 台の全てに、同じボリュームライセンスキーを入力

1 種類のキーで全端末管理できるのも、再イメージングのメリットでやんす🤓
KMS 認証で一括管理するなら便利ではありますが、少しシステム設計が難しいかもしれません

MS からの詳しいインフォメーションや FAQ は、こちらの Web サイト
「 簡易ガイド:再イメージング権 」に記載されております

是非参照して下さい (リンク切れはドンマイっす)

最後に Windows パソコンの再イメージングまとめ画像⇩

  

ちょっと注意点
再イメージング展開は、とても便利なものですが
【OEM メーカーサポートが受けられない可能性あります】
 
メーカーがインストールした OS を勝手に入れ替えたとみなされますから、トラブルやらエラーに対してサポートしてもらえなくなる事は充分に理解してください。
 
優しいパソコンメーカーさんなら、サポートしてくれるかもしれませんけどね …
 
  
因みに Surface を再イメージングすると、サポート対象から外れます
有償サポートすら無駄になる可能性ありますんで、本当に気をつけましょう。