Windows 仮想デスクトップのルール
オンプレミスのサーバー上に Windows OS をインストールして、
リモートデスクトップで使うためのライセンスを紹介するよ
Windows Server OS では RDS CAL って製品が必要だけど、
Windows OS も特別なルールがありそうですね?
よく勉強しているね ☺️
Windows Server OS の画面転送利用は RDS CAL が必要。大正解💯
仮想デスクトップで使う Windows OS も、専用ルールがあるから気をつけよう
まず製品条項の、利用ルール記載部分を紹介していくよ 👀
数あるライセンスルールの中でも、トップレベルに難しいので用心されたし⚔️
製品条項
グレーに潰されている箇所は、今回のルールには不要なんですね?
はい! その通り!
この権利も便利っちゃ便利なんだけど …
また機会があったら、説明したりしなかったりする🐾
かしこまりました 🍌
青色の枠で囲っている部分が、今回の運用で必要な製品名でしょうか?
正解🎯
使いたい権利は、 赤枠 の項目「リモート仮想化」って箇所だよ。
青枠 記載のプランによって、この権利が許諾されます。
確かに Windows E3 やら、Windows VDA やら
聞き慣れない製品ばっかり並んでますね。
最後の注意書き「クラウド契約と顧客契約」と、学生使用特典って?
365 管理センター から直接販売で Windows Enterprise E3 は買えるけど、
今回説明する権利が 利用出来る対象には入ってないよ って注意喚起。
CSP パートナーから買う Windows Enterprise E3 だとしても駄目。
学生使用特典は「教職員の分だけ全部買ってくれたら、
学生部分は無料で提供しちゃいましょう!」 って特典だけど法人は無関係だね。
冒頭にある「ソフトウェア アシュアランス」ってのが、要点ですかね?
あんまり聞いた事が無いですから。
正解💡
このソフトウェア アシュアランスは、購入できるプログラムが限定されます。
・OPEN Value & OPEN Value Subscription
・MPSA
・Enterprise Agreement & Enterprise Agreement Subscription
法人向けだと、こんなもんかな ☺️
なるほど。
これらのプログラムを通じて、 青枠 の製品を買わないといけないんですね。
今回は、記事で「SA」と省略します
SA = ソフトウェア アシュアランス と読み取って下さい!
Windows Enterprise E3 など CSP でも購入できる同名のプランが存在しますが、
オンプレミス仮想デスクトップ利用で必要なのは SA オプション契約 です。
つまりは、365 管理センター や CSP パートナーから
M365 E3 や Windows E3 を買ったとしても、仮想デスクトップ権利無し 🆖
必要なライセンスと割り当て場所
仮想デスクトップライセンスで、一番難しい部分!
インストールした起動場所の数量でライセンスを買いません
ライセンス無料ですか!?
ライセンス費用は掛かるんだわ。
割り当てる場所が、リモートデスクトップ接続元 になります!
じゃあ、セッションホストになる
仮想デスクトップ側の Windows OS は、別で買わないと駄目なの?
買わなくて良いぜ🐾
Windows SA や VDA ライセンスをリモート操作する側の端末に買えば、
セッションホストに Windows 入れて使って良いよ。
サーバー上にインストールする権利と、リモートで使う権利がセットになった
込み込みライセンスだ。
なるほど。
CAL に近い割当方法ではありながら、接続先の OS 実行権利まで
セットされている込み込みライセンスなんですね。
トップレベルにルールが難しいです。
Server 仮想環境に Windows OS インストールして
離れた端末からリモートデスクトップで使う権利が全部入ってます
だから「接続元の端末で数える」ルールなので、実はシンプル。
インストールする部分じゃなく
接続元で買う! 覚えた!
ユーザーライセンスもある
この VDA や Windows SA 権利は、通常デバイスごとに買う物だが
実は人間に対して購入するユーザーライセンスの販売もあるんだ。
ますます CAL みたいなライセンスですね
そうなんだよね。
でも、ユーザーライセンスは、忘れて良いよ🐾
ええぇ、自分から紹介しておいてヒドくないですか?
複数端末を使ってる僕に対する嫌がらせですか?
いや、もっと政治的な話なんだわ。
ユーザープランは、Enterprise Agreement (subscription) と
MPSA じゃないと販売不可能なんだよね
ああ… そうか。
中小企業じゃ契約してもらえないプログラムですね?
ウチの会社は従業員 8 人になったんですけどまだ駄目ですかね?
Enterprise プログラム
契約条件は最低 500 人 だぜ
\(^o^)/
ok! ワカッタ-!
1 ライセンスで使える上限
製品条項画像の赤枠に記載されている通り
4 つの仮想デスクトップまでは 1 ライセンスで同時接続できます。
同時に 4 つ繋ぐって無駄だよね?
1 対 1 でリモートワークは完結しない?
まぁ、無駄なんだけど開発者向けかもしれない。
Windows 7 / 8.1 / 10 / 11 を用意して
別環境テストを同時にやるとかニッチな利用用途かな。
なるほど。接続元の 1 台分買って
4 環境でアプリテストやらデバッグ出来るなら便利だね。
Windows SA と VDA の選択
VDA ってライセンスと、Windows SA はドッチでも良いの?
こっちじゃないと NG です! みたいなケースがあれば教えて下さい
ライセンス権利上は、どちらのプランを接続元に用意しても
仮想デスクトップで Windows を 4 つまでリモート利用可能だ
しかし、接続元の端末 OS によって
VDA を用意しないと利用不可能になるから注意だな
接続元 OS が関わってくるんですね
Windows なら良いけど MAC は駄目みたいなルールですか?
そうそう💡 そんな感じ🐾
これは、ボリュームライセンスの割当対象に関わってきます。
VDA は好きな OS の端末に割り当て可能だけど、
Windows SA は Windows OS ライセンスの、割当条件に合致する必要がある
VDA は、どんな OS の端末でも OK
Windows SA は 接続元端末の OS が限定される ですね
判りました
それでは、制限の大きい
Windows SA が割当可能な OS を見てもらおうかな
まるで分かんねぇよ。
OK なのに ❌️ 記号使ってるの、何なんだよ。
✅️ マークとかあっただろ。
表の制作者、少し おかしい だけだから気にするな。
もう少し大きい表だったけど、古い Embedded OS があったから
切り取りました。流石にノイズになるもんで。
かしこまりました。
MAC OS は Windows SA が割当可能になってます?
そうそう、MAC は割り当て可能 OS です 🐾
恐らく最も多く失敗するのは、Windows Home エディションだ。
これは Windows SA 割当禁止だから注意したまえ
わかりました! ん?
Academic と Charity ってプログラムだと OK なんですかね?
御名答🎯
Academic OPEN Value や OVS-ES などの教育機関向けプログラムは
Windows Home エディションに Windows SA を割当出来ます。
優遇されてるね
そうだねぇ
幼少期から洗脳しておけば、将来も使ってくれる ☺️
学校優遇は Microsoft だけじゃなく、どの企業でもやるんです
一般的な法人が使う OS だと、Windows Pro と MAC OS 覚えてれば良いかな。
この端末をリモートデスクトップ接続元にする場合は
VDA でも良いし、Windows SA でも良いよ
わかりました!
VDA は、本当にどんな OS でも割り当て出来るんですか?
⬆️ はい。この通りです🐾
VDA ライセンスは、どんな OS だろうと構いません
Android / iPhone / iPad / Linux / Chrome OS
こういった OS でも問題ございません
迷ったら取り敢えず VDA の精神だね
結局、接続元に VDA!
どんなケースでも絶対に間違い無い方法だ!
念の為、一般的な OS の対象表 ⬇️
買い切りのプランは無いのか?
結論:無い
つまり、仮想デスクトップを長期間使うには
ずっとライセンス費用が必要ですか?
そうなるね
契約プログラムに依存するけど、VDA も Windows SA も
3 年ごとってのが一般的な契約期間だよ
結構お金かかるんですね。
リモートワーク推進に逆行してませんかね?
昔はパッケージのバラ売り Windows OS を買って
仮想デスクトップ利用が出来た時代もあったけど、
諸事情が重なったようで Windows 10 から禁止された
色々あるんですねぇ
ライセンスルールの抜け穴を狙う連中と
その穴を埋める Microsoft の闘いは、イタチごっこだね🦊
皆さん、潔く
VDA 買いましょう